― しあわせへの道しるべ ―

芹沢光治良の文学の世界を ささやかながら ご案内いたします。新本、古本、関連資料も提供いたします。

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Serizawa Kojiro

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「随筆 収穫」

いわゆる「時評」をさけて「私の『精神の鏡』となるようなもののみを選んで、『私は考う』というような題のものにまとめてみた」と作者はいいます。

また、「自分の顔を鏡にうつして眺めることは、恐ろしくもあるが、また愉しいものである。まして、わが精神を鏡にうつすのは、自己反省のよい機会ではあるが、愉しいことにはかわりはない。私もこの書物の校正をするのに、どの私の小説の校正よりも、歓喜をもってできた」といいます。

なるほど。「晩年作」、『人間の運命』とはひと味ちがった生身の芹沢光治良に出会えるような気がします。

こちらには、つぎの随筆が収録されておりますが、私たちの「いま」を見つめなおすのにまったく古さを感じさせず、少しばかりの(少なからぬ?)緊張感をともなう非常に興味ぶかい随筆集である、というのが第一印象でした。

また、こんなふうに書いているところが何とも作者らしいところです。

随筆であるとか、評論であるとか、創作であるとか、書く時の心のあり方に三つの種類があるわけではない。それ故、私は近頃努めて随筆や評論を書かないことにしている。私の職分は創作することにあると信じているから。少しでも高い小説を書くために自己を集中したい、自分の才能なりに最上の小説をのこして、この世を去りたい……そう考えると、筆をつつしむことは、先ず随筆や評論を書かないことからはじめなければならない。やがて小説の技能をみがき得たという確信を持てる日には、小説を多く書くことをもつつしむつもりである。

ぜひご一読あれ。

「随筆 収穫」(東峰書房)あとがき より

『芹沢光治良文学館(11) エッセイ――文学と人生』
p565

2004.12.18

 

収 穫

愛する社会

支那の旅 p4 (昭和13年7月)
支那から帰って p18 (昭和13年7月)
新しい秩序 p22 (昭和12年7月)
選挙雑感 p25 (昭和11年4月)
試験雑感 p32 (昭和12年3月)
官吏と芸術 p36 (昭和12年6月)
女教師 p42 (昭和16年)
飛行機から p51 (昭和13年)
p54 (昭和16年)
槍騎兵 p55 (昭和15〜16年)
少女レヴューと女性 p59 (昭和12年)

 

文芸のさまざま

コクトオと一晩 p63 (昭和12年)
文学者の対外問題 p67 (昭和12年)
p70 (昭和13年)
シャルドンヌによせて p75 (昭和12年)
私の小説勉強 p78 (昭和14年)
創作ノート p85 (昭和14年)
わが意図 p87 (昭和16年)
小説のモラル p90 (昭和13年)
ルポルタージュについて p94 (昭和12年)
心の地図 p96 (昭和15年)

 

自己を語る

人間の裸体 p98 (昭和11年)
青春はなかった p101 (昭和11年)
迎春 p104 (昭和15年)
水車小屋と炭焼 p108 (昭和16年)
職場にある教え子 p112 (昭和14年)
春宵独語 p116 (昭和11年)
捨て犬 p120 (昭和12年)
浅間山に向って p122 (昭和13年)
早春に遠き人を想う p125 (昭和16年)

 

バルザック・人と芸術(昭和7年)


作品

文学と人生

作家の秘密 p149 (昭和15年)
なぜ小説を書くか p155 (昭和6年)
現代日本文学 p162 (昭和17年)
文学を志す若い人々へ p185 (昭和年月)

文芸手帖

巴里便り   (昭和18年?)

ノエルの祭

p225  
新 年 p233
巴里劇場巡礼 p236 (昭和年月)
随筆   (昭和年月)

十二月八日の日記 p263  
土地より他になし p264  
競馬官の頃 p266  
ボアロー街の製本屋 p269  
腕時計 p270  
童 心 p273  
円相場 p276  

スイスの雪 p281
男子の愛情 p283
徳田秋声氏訪問 p288
フランスで文壇に出るには p291
自己を語る p294
デコブラ会見記 p299
人物と名前と創作 p304
官庁の文章 p308
文芸時評(1937〜8年<昭和12〜3>ごろ)
文芸時評 三月の小説印象記 p312  
海外放送 純文学に就いて p317  
小説の面白さ 不評は一種の伝説 p318  
戯曲と新人の作品 藤森、三好、小山氏等 p320  
様々なる作品 女四人男三人 p320  
文芸時評 p322  
小説月報 p329  

ヨーロッパの表情

ヨーロッパ便り
(娘たちへ贈る)
p__ (昭和年月)
世界ペン大会に出席して p__ (昭和年月)
スイスの旅 p__ (昭和年月)
世界人の表情 p__ (昭和年月)
第三次世界戦争
西欧の表情
パリの表情
パリ祭
コルトーに会う
ルイ・ジュベの死
レジスタンスの墓
マチスに会う
ペタン元帥
組閣難
妻に殺された新大臣
フランスの新興宗教
「戦争」と「神」に悩む西欧
パリでピアノに精進する日本娘
フランスに伝えられる日本
パリであった日本人
帰国前

幸福への招待

結婚新書
若き人々のために
p__ (昭和年月)
親と子の問題 p__ (昭和年月)
生きる日々の記録 p__ (昭和年月)
平和を求めて p__ (昭和年月)

怒りに胸はふるえて

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