― しあわせへの道しるべ ―

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『人間の運命』の魅力

講演録(野乃宮 紀子氏)

Date: Thu, 17 Jul 2003 22:31:45 +0900

みなさま、こんばんは。稲生恵道です。芹沢文学でつながった複数のお仲間にいっせいにご連絡しております。

さて、さる7月12日(土)、東中野のサロンマグノリアで「人間の運命」の魅力という講演会が催されました。講師は野乃宮紀子さんです。

サロンマグノリアとは、旧光治良先生邸の建て直し後、読者のために解放されるサロンであることはご存じの方も多いでしょう(じつは、私はいったことがありませんし、よくは知らないのですが)。

野乃宮紀子さんといえば、みなさま、「国文学解釈と鑑賞」平成15年3月号はお読みになりましたか? <特集=芹沢光治良――愛と誠実、その文学の普遍性> で、

の2本の論文を執筆された方です。

私は、むずかしいことや専門的なことは正直に申し上げてよくわかりませんでしたが、野乃宮さんの論文は、光治良先生の文学のごとくわかりやすいもので、じつに感激的(?)な論文でした。私は、嬉しくなって、思わずファンレターを送ってしまったくらいです。

その野乃宮さんが講演されたのです。私が東京に、いや、関東地方に住んでいたなら、きっとすっ飛んでいったろうと思います。しかし、現実はなかなか厳しかった…… とても残念でした。

でも!!

私は、野乃宮さんにお願いしました。講演録か録音でもあればぜひいただけないか、と。

そうすると、やはり、同じことを考える方はいらっしゃるのですね。すでに、それをお願いした方があったということで、講演録は準備されていました(おそらく講演に先立ってあったのでしょうが)。

まあ、どのように受けとるかは個人の主観の問題ですが、端的にいって、野乃宮さんがつぎのように締めくくられている言葉に、自信をもってこんなふうに高らかに主張できるという、こんなところに、いたく感激しているのかもしれません。

また、私は、世界の人々に向って、次のように述べたいと思います。

「『人間の運命』は、日本文学の誇りである。日本中の小学生から老齢に至るまで、日本人なら誰でも知っている、そして、自分達の誇りとしている、日本には神のみこころに叶うような誠実な生き方をして、その恩寵を賜わった芹沢光治良という作家がいる。この作家は、日本人の信仰・良心・まごころ・優しさ・知性・誠実さ・繊細さ、といったものを体現した人であった。彼は私達に、大河小説『人間の運命』を残し、私達はこの作品を読むことで、愛と勇気を与えられている、どうか、皆さんもこの喜びを共にし、共に恩恵に浴されんことを。」

と。

ご一読の価値あり、と私は勝手に思っておりますが、じつは、講演のなかで野乃宮さんが「私もそうですが、人に勧められたり、押しつけられたりすることを何より嫌いますし、かえって反発したくもなる」と仰っているとおり、このメールがその種の押しつけになることを私はもっとも恐れます。したがいまして、もしそういうにおいを嗅ぎとられたなら、どうか、お読み流しくださいませ。

ただ、私の感想をひと言で申し上げるなら、心ある読者がかんじていることが、高い視点から格調たかくまとめられており感激した、ということです。

さて、添付したファイルはマイクロソフト・ワードというワープロソフトで作成されています。オリジナルのレイアウトを尊重するために、ひとまずこの形式でお送りいたします。マイクロソフト・ワードをお持ちでない方のために、テキストデータに落としたものも添付しておきます。

みなさまのなかで、ぜひ仲間にもみせてこれを共有したい、と思われる方があれば、回覧なさってはいかがでしょうか。野乃宮さんのご了解もいただきました。蛇足でこんなことを申し上げるのは失礼なことですが、著者への敬意をわすれず、節度をもってご回覧くださいますようお願い申し上げます。

また、この講演録は、近々中央大学の渡部芳紀研究室の「芹沢光治良記念室」に掲載されるかもしれません。ときどきチェックなさって、該当URLをご案内するもの方法かと存じます。

さらに、これを読んで、「解釈と鑑賞」の論文を読んでみたいと思われる方は、お申し出ください。コピーを差し上げます。私がきいたところでは、この種の専門雑誌にしては珍しく刊行後まもなく完売した、ときいております。

それでは、長々と失礼いたしました。

(後日談:「解釈と鑑賞」は、出版社の至文堂に若干残っているそうです。電話:03-3268-2441)

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