― しあわせへの道しるべ ― | |
芹沢光治良の文学の世界を ささやかながら ご案内いたします。新本、古本、関連資料も提供いたします。 |
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Serizawa Kojiro
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「母として、いや、人間として」
今日(2007年12月16日)のテキストの「イエスの誕生について」(昭和23年 1948年末)は、ひとまず
という最後のひと言に集約されるでしょうか。 もちろん母だけでなく、世の父に対しても現代的な問いかけのようにきこえます。 以前、子供は神様からの授かりものではなく「あずかりもの」である(備忘録 <神様からのあずかりもの>『男の生涯』1947年1月)という芹沢光治良のお祖母さんの話を紹介しましたが、ついつい、わが子が自分の所有物か従属物のように思ってしまいそうな私たちの心に、ストップをかけてくれるようです。
つぎに「フランスの母と日本の母と」(昭和28年 1953年4月)から。 将来「貴方はなにになりたいですか」という芹沢光治良の問いかけに、たいていのフランスの娘は、「Comme ma mere(コム マ メール)うちのお母さんのように!」とためらわずに答えたそうです。
日本の女学生の集まりで同じ質問をしたとき、返ってきた言葉は「お母さんのようにはなりたくないわ」とか「絶対にお母さんのようにはなりません」「忍従する母になりたくない」でした。 この答えに彼自身驚きましたが、そんな母親を責めないところがさすが芹沢光治良!
現代の私たちにとっても、なかなか厳しい……
これもそのまま、私たちの耳にはいたいものかもしれません。
前回の「結婚新書」にせよ、この二作品にせよ、形式上は女性へのメッセージになっていますが、どちらも男性もふくめ、人間としての生き方を深く考えさせるテーマで、読書会では現代に生きるわれわれの日常生活にひきつけての話し合いが誘発されました。
(2007.12.16) |
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