先日、台湾の愛読者に光治良作品を提供したところ、たいへんありがたいお申し出を頂戴いたしました。
すでに何冊かはお知り合いの手にわたったそうですが、台湾在住の希望者には、緒賀匡子さまが下記の作品をご提供くださいます。
先日はたくさんのご本をお送りいただきありがとうございました。
私は長く海外に在住しておりますが、以前滞在しておりました国で、日本の新聞の新刊紹介で「神シリーズ」のことを知り、何冊か読ませていただきました。その後現在の台湾に移ってから、人々の日々の生活に根付いた信仰心に触発されてか、また無性に読みたくなり、ネットで購入しようと検索していて偶然貴サイトに行き当たり、本をお送りいただくことをお願いした次第です。
私は特定の「宗教」を持ちませんが、昔から目に見えないものの存在を信じていて、漠然と「神様」というものに親しみを抱いていたようです。その中で私が芹沢文学に興味を持ったのには天理教への関心があります。たまたま身近に関係者が多く、「人間の運命」の次郎の体験も私にとっては現実的に理解できるものでした。そして子供心に見聞きする教会のあり方に疑問を持っておりましたが、今回「教祖様」を読ませていただいて、私が持っていた疑問は教祖の意に反してそもそも創立のころからの体質としてあった葛藤かもしれない、という印象を持ちました。
また「教祖様」のあとがきの「私は実父が生涯を捧げた天理教を信じないのではないが、釈尊の教えも、キリストの教えも同様に信ずるばかりでなく、一宗派に帰依することよりも、自由人として真理をもとめて、それがかりに滅びの道であっても、それを選びたかった」という芹沢先生の言葉は、宗教は教団を形成すると本来の意義がゆがんでしまうのではないかと思ってきた私にも大いに感ずるものがありました。
それにしてもこんな本の輪読方法があったのですね。実は私はこれまで何度か海外での引越しをしているのですが、そのたびに図書館ができるほど(?)あった本を泣く泣く処分してきました。日本語がわからなければただの紙、日本語がわかる方でも、興味がなければただのゴミという現実を心底思い知らされています。日本語の本を入手するのが難しいため、かえって本への執着が強いだけに身を切られるような思いでした。これまでにこんな方法を知っていれば、もう少しうまく活用できたのにと思いますが、悔やんでもしかたがないので、これからは私もこの方法を取り入れて、読み終わった本を興味のある方にどんどんゆずっていこうと思いました。
そこで、さっそくですが、とりあえず以下の本を無料でおゆずりします。恐れ入りますが、郵送料だけご負担ください。台湾に愛読者がいればいいのですが。
神の慈愛(単行本)
神の計画(単行本)
天の調べ(単行本)
神の微笑(文庫本)
巴里に死す(文庫本)
緒賀匡子