― しあわせへの道しるべ ―

芹沢光治良の文学の世界を ささやかながら ご案内いたします。新本、古本、関連資料も提供いたします。

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Serizawa Kojiro

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光治良文学――備忘録

 
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創作のもと
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「人間の運命」のモデルについて
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<神様からのあずかりもの> 祖母の子供観
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「伯父さんの書斎で見たジード」『背徳者』の感動
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「シャルドンヌによせて」 小説のスティルについて
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「私の小説勉強」 作家になるまでの半生の素描、小自伝
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「創作ノート」 作家論(自己の発展)
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「わが意図」 創作とは神の真似
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「小説のモラル」 作家論(脱皮する本体)・作品論
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「ルポルタージュについて」 アンドレ・ジードのコンゴ紀行

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「人間の裸体」 ミケランジェロの囚人の群像
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「青春はなかった」 毎日青春をもつ
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「迎春」 修道院へ行く覚悟、義父との不幸、死を賭して作家へ
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「職場にある教え子」 代用教員のころ、「眠られぬ夜」について
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「春宵独語」 シミアン博士の文学観、マリ・ベルのこと
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「捨て犬」 生きものについて
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「浅間山に向って」 創作と健康

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「作家の秘密」 作家論
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「なぜ小説を書くか」 文学論・作家論
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「現代日本文学」 読者論・文学論・作家論
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「ノエルの祭」 実父観 → 養子考
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「親と子の関係について」 実父と養父
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「新年」 質素なこと
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<金江夫人と光治良作品>
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<文学論 タチアナ・デリューシナ氏による>
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「童 心」 あだ名は柏餅
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「男子の愛情」 女性観
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「小説の面白さ」
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正 義 感
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「ヨーロッパの表情」―日本人としての生き方―「遠ざかった明日」はなお遠い!?

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「結婚新書」 結婚観・実母観

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「戦争」と「神」に悩む西欧 ―― サルトルの「神と悪魔」をみて
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母として、いや、人間として
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我が宗教 信仰観、実父観
   

 

 

「捨て犬」

『芹沢光治良文学館(11) エッセイ――文学と人生』
p120(昭和12年)

 

生きものについて――

私は生きものを飼うことが嫌いである。特に感情のある小動物を飼うのは堪えられない気がする。特に犬はこちらの気持ちを鋭敏にくみとって、いじらしいくらいにこちらの気持ちを迎えようとする、あの哀れさが重くのしかかって、とても悲しくなる。猫は犬よりも利己主義者で犬ほどのせつなさはないが、それでもこちらの顔色を見る。私は犬も猫もとても飼う気になれない。小鳥も生命がもろくて、一寸手ぬかりや過失で死んでしまうから、これも籠に入れて眺めようとは思わない。

子供があると、子供等が、犬や猫や小鳥のような、色々のせつない感情を感じさせる。子供で沢山だ。子供がなかったら、この世はもっと生きるに易いとよく思う。しかし、産まれた子供をよく育てたい激しい本能があるから、そのせつなさに耐えられるのだろう。

若し生きものを飼うとしたら、魚類ならば我慢できる。……

(2005.09.24)

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